首里城から国場川の真玉橋に至る官道であった真珠道の一部で、琉球王国尚真王の治世である1522年に建造が始まりました。
第二次世界大戦の沖縄戦で真珠道の大半は破壊されましたが、戦火を免れて一部現存しているのが「首里金城町石畳道」です。
沿道には琉球石灰岩の平石が敷きつめられています。古民家や近世以前の石垣も多く現存していて「日本の道百選」にも選ばれている風情がある道です。
琉球石灰岩の敷石は、雨の日はとても滑りやすいので気をつけてくださいね。
写真を見ただけでもなかなかの坂道に見えると思いますが、予想通りの坂道です。。。
言い方を変えれば、日頃の運動不足の解消にはちょうどいい散歩道です。
女性の方はヒールの高い靴は避けたほうが無難です。
どこかで見たことのある風景???
NHKの「ちゅらさん」のロケ地です!
主人公の実家として撮影された家ももちろんあります!
※個人の方の本当の民家で立入禁止の札があります。ご迷惑にならない程度に周りからの見学のみです。
パワーがみなぎるエリア金城町にある「内金城獄」の境内に、樹齢300年と言われるアカギの古木がそびえ立っています。
沖縄では普通に見られる樹木で首里城周辺でも生育していたのですが、第二次世界大戦でほとんどが消失してしまい人里で巨木群が見れるのは金城町だけになってしまいました。
沖縄では戦闘が激しかったため県内の至る所が焼け野原になりましたが、そのなかで焼け残ったこの場所には何かパワーがあるのでしょうか!?
台風にも、めまぐるしい歴史の変遷にも戦火にも負けずに大地にしっかりと根を下ろして鎮座する大アカギの生命力みなぎるパワーをぜひ感じてみてください!
坂道の散策で疲れたらここで一休み石畳道のちょうど中間くらいにある「金城村屋」は1996年に建てられた伝統的な木造瓦葺の建物で、観光客に無料休憩所として開放されています。
トイレ休憩や、座敷があるのでファミリーの方はおむつ替えにも便利で、すぐそばに自販機がある商店もあるので、一息つくにはピッタリの場所です。
観光客向けの無料休憩所としてだけではなく、地元自治会の集会所としても利用されているので、タイミングによっては地元のオジー、オバーのウチナーグチ(沖縄方言)が飛び交っている場面に遭遇できるかもしれませんよ(笑)
金城村屋の隣には、金城大樋川(かなぐしくうふふぃーじゃー)という金城村の大きな共同井戸があります。
金城村屋の場所はかつて広場で、坂道を上下する人々が樋川の水で喉を潤し一息入れた場所でした。
石畳に落ちた雨水が浸透、濾過された地下水を急な崖の下から二つのかけ樋で導き出しています。
石積みで囲まれた半円形の貯水池が設けられていて、その前には石敷きの広場がつくられ、入り口中央には排水溝があります。
現在でもきれいな水が流れていて、魚も泳いでます。
夏の沖縄はちょっと歩くだけでも汗だくになりますが、金城大樋川周辺は涼しげで憩える場所です。